BIMIとは?仕組みやメリット・デメリット、導入手順を完全ガイド

BIMIとは、メール受信時に送信者のブランドロゴを表示させる認証技術のことです。受信トレイ上で企業ロゴを表示することで、正規のメールと詐欺メールの区別を容易にします。

BIMI導入により、ブランドの認知度が向上するだけでなく、メール開封率やクリック率の向上が見込めます。

しかし、導入・運用コストの負担や対応メールクライアントの限定といったデメリットも存在するため注意が必要です。

この記事では、BIMIの仕組みやメリット・デメリット、導入手順について詳しく解説します。

目次

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  1. BIMIとは
  2. BIMIが導入されている背景
  3. BIMIの仕組み
  4. BIMI導入のメリット
  5. ブランドの認知度が向上する
  6. メール開封率やクリック率の向上が見込める
  7. なりすましメールと判別しやすくなる
  8. BIMI導入のデメリット
  9. 導入・運用コストの負担
  10. 対応メールクライアントの限定
  11. DMARCの設定が必要
  12. BIMIの導入手順
  13. 送信ドメイン認証の対応
  14. メール表示ロゴの作成
  15. ロゴの証明書の取得
  16. 必要なDNSレコードの追加
  17. GMOブランドセキュリティの企業ロゴ付きメール(BIMI)
  18. まとめ

BIMIとは

BIMIとは、メール受信時に送信者のブランドロゴを表示させる認証技術のことです。受信者がメールの送信元を視覚的に確認できるため、信頼性の高いコミュニケーションが実現します。

正式名称は「Brand Indicators for Message Identification」であり、送信ドメイン認証技術と組み合わせて使用される仕組みです。

GmailやYahoo!メールといった主要なメールサービスが対応を進めており、企業のメールマーケティング戦略において重要な役割を担う技術として注目されています。

BIMIが導入されている背景

受信者がメールの真正性を簡単に判別できる仕組みとして、BIMIの導入が進んでいる状況です。

サイバー攻撃の手口が巧妙化する中、企業名やロゴを偽装したメールによる被害が後を絶たず、従来の送信ドメイン認証だけでは不十分な場面が増えてきました。

受信者にとって技術的な知識がなくても一目で正規メールと判断できる視覚的な指標が求められており、BIMIはその解決策として期待されています。

BIMIの利用により、企業のブランドロゴがメールサーバーに表示されるため、受信者は安心してメールを開くことができます。

なお、なりすましメールの種類や対策方法について知りたい場合は以下の記事をご覧ください。

【関連記事】詐欺メール(なりすましメール)に効果的な対策・対処法を徹底解説

BIMIの仕組み

BIMIを利用するためには、​メール認証プロトコル​であるSPF(Sender Policy Framework)レコードを公開し、送信メールにDKIM(DomainKeys Identified Mail)を署名する必要があります。

送信ドメイン認証と組み合わせることで、正規のメールにのみブランドロゴを表示させることが可能です。

具体的には、DNSサーバーにBIMIレコードを追加してロゴファイルの保存場所を指定し、DMARCポリシーで認証基準を設定します。

メール受信サーバーはこれらの情報を確認した上で、全ての認証要件を満たしたメールに対してのみロゴを表示する判断を行う流れです。

ロゴの正当性を証明するVMC(Verified Mark Certificate)という証明書の取得が推奨されており、この証明書があればより高い信頼性を担保できます。

送信ドメイン認証の詳細については以下の記事で解説しています。

【関連記事】送信ドメイン認証(SPF・DKIM・DMARC)の初歩から最新動向まで分かりやすく解説します

BIMI導入のメリット

BIMIを導入すると、企業のメールマーケティング効果やセキュリティが向上します。ここでは、BIMI導入の主要なメリットを3つ紹介します。

ブランドの認知度が向上する

BIMIの導入により、受信トレイにブランドロゴが表示されることで、企業の視覚的なアピールが強化されます。

メール受信の度にロゴによる印象づけが繰り返されるため、受信者の記憶に残りやすくなり、ブランドの認知度向上に繋がります。

また、競合他社のメールと並んだ際も目立ちやすく、受信者の注意を引きつけられる点もメリットの1つです。

メール開封率やクリック率の向上が見込める

ブランドロゴの表示により、受信者が安心してメールを開封するようになります。信頼できる送信元だと判断されやすいため、メール開封率やクリック率の向上が見込めます。

実際にBIMIを導入した企業では開封率が10%向上したという報告もあり、マーケティング施策の効果を高める手段として有効です。

メールが迷惑フォルダに振り分けられるリスクも低減されるため、受信者へ届く確率が導入前に比べて高まります。

なりすましメールと判別しやすくなる

ブランドの認知度向上やメールの開封率向上以外にも、なりすましメールと判別しやすくなる点も大きなメリットです。

正規メールにはブランドロゴが表示され、偽装メールには表示されないため、なりすましメールとの違いが明確になります。

企業名を騙るフィッシングメールは外見上では本物と区別がつきにくいものの、BIMIロゴの有無で即座に判断可能です。BIMI導入がブランド価値の向上にも寄与します。

BIMI導入のデメリット

BIMIには多くの利点がある一方で、導入時に注意すべき課題も存在します。ここでは、企業が把握しておくべき3つのデメリットを紹介します。

導入・運用コストの負担

ブランドロゴの証明書取得や専門的な設定作業には一定の費用と時間がかかります。継続的な運用管理も必要となるため、中小企業にとっては大きな負担となる場合があります。

VMC証明書の取得には、ロゴの商標登録や適切な形式への変換、認証局への申請・審査が必要であり、年間の更新費用も発生する点に注意が必要です。

技術的な知識を持つ担当者の確保や外部ベンダーへの委託費用なども考慮しなければならず、導入前に予算計画を立てておく必要があります。

対応メールクライアントの限定

メールクライアントがBIMIに対応していない場合、せっかくBIMIを導入しても手間や時間が無駄になる可能性があります。

GmailやYahoo!メール、Appleメールなど主要なサービスは対応していますが、企業独自のメールシステムや一部のクライアントでは表示されません。

今後の対応拡大が期待されているものの、全ての受信者に効果が行き渡るまでには時間がかかる見込みです。

DMARCの設定が必要

BIMIを利用するには、事前にDMARCポリシーを適切に設定しなければなりません。

DMARCの導入手順は複雑であるため、DMARC導入の経験がない企業にとっては技術的なハードルが高いと感じられます。

DMARCの設定ミスはメールの到達率低下に繋がる恐れもあるため、慎重な設計と段階的な導入が必要です。

SPFやDKIMといった送信ドメイン認証の仕組みを理解した上で、適切なポリシーレベルを選択する必要があり、専門知識を持つ担当者の配置が重要となります。

なお、DMARCの仕組みや設定方法については以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】DMARCとは?仕組みやメリット・デメリット、導入ステップを完全ガイド

BIMIの導入手順

BIMIを正しく導入するには複数のステップを順番に進める必要があります。以下、実際の導入プロセスを4つの段階に分けて解説します。

▼BIMIの主な導入手順

  1. 送信ドメイン認証の対応
  2. メール表示ロゴの作成
  3. ロゴの証明書の取得
  4. 必要なDNSレコードの追加

送信ドメイン認証の対応

まずSPF、DKIM、DMARCといった送信ドメイン認証を設定し、メールの信頼性を確保します。DMARCポリシーを適切に設定することで、BIMI利用の条件を満たす準備が整います。

SPFレコードでは送信元IPアドレスを指定し、DKIMではデジタル署名を付与してメールの改ざんを防ぐ設定が必要です。

DMARCポリシーは「Quarantine(隔離)」または「Reject(拒否)」レベルに設定する必要があり、段階的に厳格化していく運用が推奨されています。

メール表示ロゴの作成

BIMIで使用するロゴはSVG形式で作成する必要があります。ロゴのデザインは企業のブランドガイドラインに沿った視認性の高いものを選ぶ作業が重要です。

SVGファイルは特定の技術仕様を満たす必要があり、正方形で背景が透明なデザインが求められます。

ファイルサイズや色数の制限もあるため、専門のデザイナーやBIMI対応の制作サービスを活用する選択肢も検討しましょう。

ロゴの証明書の取得

BIMI対応のメールクライアントで表示させるには、認証局から発行されるVMC証明書が求められます。

商標登録情報や企業の実在証明書類を提出し、認証局による審査を経て証明書が発行されます。審査時間の目安は1〜2週間程度です。

証明書の有効期限は最大397日間であり、更新は90日前から可能です。期限切れ前に更新手続きを行う必要がある点に注意しましょう。

必要なDNSレコードの追加

BIMI用のDNSレコードを追加して、ロゴファイルの場所と証明書情報を指定します。設定後は検証ツールを使って正しく動作するか確認し、必要に応じて調整を行う作業が必要です。

設定の反映には数時間から数日かかる場合があるため、余裕を持ったスケジュールで進めることが大切です。

GMOブランドセキュリティの企業ロゴ付きメール(BIMI)

GMOブランドセキュリティの企業ロゴ付きメール(BIMI)

画像引用元:GMOブランドセキュリティ

GMOブランドセキュリティ」では、企業のなりすまし・フィッシングメール対策を視覚的に強化する企業ロゴ付きメール(BIMI)サービスを提供しています。

商標サービスの提供実績が20年を超える豊富な経験を活かし、VMC証明書の取得からDNS設定まで包括的なサポートを実現しています。

ブランド侵害監視サービスとの連携により、なりすまし対策とブランド保護を一体的に行える点が大きな強みです。

フィッシング詐欺が急増する現代において、受信者がメール開封前に送信元の正当性を視覚的に判断できるBIMIの価値は非常に高いといえます。

企業の信頼性向上とセキュリティ強化を同時に実現する選択肢として、「GMOブランドセキュリティ」の企業ロゴ付きメール(BIMI)サービスをぜひご検討ください。

まとめ

この記事では、BIMIの仕組みやメリット・デメリット、導入手順について解説しました。

BIMIには、ブランドの認知度向上やメール開封率・クリック率の向上、なりすましメールとの判別しやすさといったメリットがある一方で、さまざまなデメリットも存在します。

送信ドメイン認証の対応やロゴの作成、証明書の取得、DNSレコードの追加といった導入手順を適切に進めることで、効果的な実装が可能です。

GMOブランドセキュリティ」では、企業の信頼性向上とセキュリティ強化を同時に実現できる企業ロゴ付きメール(BIMI)サービスを提供しています。BIMI導入の際はぜひご相談ください。

文責:GMOインターネットグループ株式会社